鳳来館について





1925年(大正14年)に大野銀行本店として建設された鳳来館は、戦後は「東海銀行」に名前を変え、
豊川信用金庫鳳来支店三川大野出張所として使用されておりました。
建造時、職人がこだわり抜いて造った内装は、当時の面影を色濃く残しております。
建築構造
設計したのは岡崎市の岡崎信用金庫資料館や、名古屋市の名古屋陶器会館を手がけた志水正太郎。建物の柱と外壁を鉄筋コンクリート造としながら、床や屋根は木造としています。


内観
林業の盛んな地域ということもあり、ヒノキの一枚板を使った窓口カウンターや正方形の板の下におわん型の受けがあるドリス式風の木造丸柱など良質な木材をふんだんに使っています。
銀行としての面影
現在喫茶室となっているホールの右奥には鉄製のドア、格子戸のある大型金庫室があり、この建物が銀行であったことを偲ばせています。


竹久夢二作品
鳳来館2階には大正ロマンを代表する画家・詩人 竹久夢二の作品を常時展示。木版画の他、掛け軸など数多くの作品を展示しております。
沿革
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1945年(昭和20年9月)
東海銀行三河大野支店
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1963年(昭和38年7月)
東三信用組合三河大野支店
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2000年(平成12年10月)
豊川信用金庫三河大野支店
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2003年(平成15年1月)
かわしん鳳来支店三河大野出張所
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2006年(平成18年9月23日)
かわしん鳳来支店三河大野出張所閉店
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2007年(平成19年10月2日)
『鳳来館』 オープン
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2009年(平成21年1月)
国有形文化財[建造物]登録
鳳来館は1925(大正14年)、東三河全域で営業していた大野銀行本店として建設。
戦後、東海銀行時代などを経て、豊川信用金庫鳳来支店三河大野出張所として
使用されていましたが、2006年に閉館されました。